幼い時分にてきとうな棒を振り回しては、
魔法使いに憧れていた。
今だったら、どんな素晴らしい杖を
生みだせるだろうか。 

そこいらに転がっている枝を、
石灰と顔料を用いて磨きあげる。

現在ではなかなか見られなくなった
左官仕事の技法で、
安っぽい魔法の杖をつくりだした。

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